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本項の目的:
- 3rdパーティクッキーピクセル方式からPartnerizeのGTM(テンプレート)への切り替え方法についてご案内いたします。
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目次
概要
昨今、Safariをはじめとした多くのウェブブラウザは3rdパーティクッキーの使用に対する制限を行うようになり、従来の3rdパーティクッキーを利用したピクセルベースの計測に影響を与えています。 このガイドでは、Google Tag manager (GTM)のPartnerizeテンプレートを使用した1stパーティでの計測方法についてご案内いたします。現在GTMを計測に使用している際にご参照ください。
GTMでの1stパーティでの計測を行う場合、下記の2つのテンプレートを利用します :
- Capture Partnerize Click Reference テンプレート - PartnerizeのクリックID(clickref)をランディングページ(LP)で1stパーティーストレージに格納するためのテンプレート。
- Partnerize Enhanced eCommerce Tag テンプレート - GTMのデータレイヤーを使用し、Partnerizeへ送信するコンバージョンデータを簡易に取得し送信するためのテンプレート。
事前確認事項 :
このガイドに従って作業を進める前に以下項目についてご確認ください :
- 現在3rdパーティcookieピクセル方式でのPartnerizeの計測を行われていること。
- 現在の3rdパーティピクセル計測にGTMのPartnerizeテンプレートである、Standard / Enhanced Ecommerce を使用されていないこと。
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実装の流れ
現在行われている3rdパーティピクセルの計測を中断することなく切り替えを行うため、下記の手順に従って実装を行なってください。
ステージ | 概要 | 担当 |
1.Clickref タグテンプレート |
「Capture Partnerize Click Reference」をインポートします。 |
広告主様 |
2.Clickref設定 |
キャンペーンのclickref設定を有効化します。この設定により、キャンペーンのリンク使用時のLP遷移時にclickrefがGetパラメータとして追加されます。 |
Partnerize |
「Partnerize Enhanced eCommerce Tag」をインポートします。 |
広告主様 | |
4.テスト用コンバージョン タグの実装 |
「campaign:TEST-」をつけたテストコンバージョンタグのを現在使用されている3rdパーティピクセルタグに追加する形で実装します。 ❗注: この時点では現在動作している本番タグを削除しないでください。 |
広告主様 |
実装完了後、Partnerizeにご連絡ください。 | 広告主様 | |
本番計測と「campaign:TEST-」をつけたテストコンバージョンタグからのデータを比較し、確認を行います。 |
Partnerize | |
7. GTM計測の本番反映 |
GTM計測を本番反映するよう実装してください。 ❗注: テストコンバージョンタグの期間をクッキー有効期限と同様とすることで切り替え直後から全ての計測に対して1stパーティ計測が行われるようになります。 |
広告主様 |
8. 本番テスト (オプション) |
本番切替後にコンバージョンテストを実施してください。 |
広告主 |
9. 本番切替後確認 |
切替後計測のコンバージョンデータ確認を実施してください。 |
広告主 / Partnerize |
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実装手順
1. Clickref タグテンプレート (広告主)
このテンプレートではPartnerizeのクリックID(clickref)をランディングページ(LP)で1stパーティのストレージに格納します。
❗注: clickrefを格納するタグのトリガーはLPとなる可能性のある全てのページに対して設定します。
1.1 インポート
- GTMの“テンプレート”を選択します。
- タグテンプレートの“検索ギャラリー”をクリックします。
- 右上の検索ボタンから 「Partnerize」を検索すると、Partnerizeの全てのテンプレートが表示されます。
- 「Capture Partnerize Click Reference」をクリックし, 内容を確認後 “ワークスペースに追加”をクリックします。
- 下記の画像のように、確認画面が表示されます。
1.2 権限確認画面
下記が必要な権限の内容となります :
- コンソールへのログ - プレビューモード使用時にデバッグメッセージを開発者コンソールに出力を行い、ログに出力するための権限となります。
- 送信するURLが出力され、パラメータとデータ値の確認を行うことができます。
- URLの読み取り - ランディングページのURLに付与されたclickrefパラメータの取得を行うための権限となります。
- ローカルストレージへのアクセス - clickrefをローカルストレージに格納するための権限となります。.
「追加」をクリックするとワークスペースにテンプレートが追加されます。
1.3 Clickrefタグの設定
タグとトリガーの設定を行います。
- タグをクリックし、右上の新規ボタンをクリックします。
- タグの新規作成画面が表示されます。「タグの設定」をクリックします。
- タグタイプの選択画面が右に表示されます。右上の検索ボタンから「Capture Partnerize Click Reference」を検索し、クリックします。
- トリガーをクリックし、「All Pages」を選択します :
- タグの名前を設定し、保存をクリックします。
- 公開ボタンをクリックし本番環境に設定します。 :
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2.clickref設定 (Partnerize)
Partnerizeのリンクを使用した広告主様ページへの遷移時にPartnerize ID(clickref)を付与する設定を行います。
- E.g) https://www.brand-site.com?clickref=ABC1234
Partnerize ID(clickref)はクリック毎にユニークなIDが発行され、URLに付与されます。テンプレートの利用によりclickrefを自動で取得し、1stパーティストレージに格納されます。
- E.g) https://www.brand-site.com?clickref=DEF456
「Capture Partnerize Click Reference」のテンプレートを使用することにより、常に最新のclickrefにてコンバージョン計測を行います。
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3.eCommerce タグテンプレート (広告主様)
このテンプレートは、GTM内の「Enhanced ecommerce」 データレイヤーから全てののトランザクションデータを自動的に読み取り、Partnerize計測タグにデータを入力します。 「Partnerize Click Reference」テンプレートと連携して機能し、現在のブラウザのローカルストレージに保存されているclickrefを取得してタグに追加します。 このテンプレートは完了ページに設定する必要があります。
3.1 インポート
- GTMの「テンプレート」を選択します。
- 右上の検索ボタンから 「Partnerize」を検索すると、Partnerizeの全てのテンプレートが表示されます。
- 「Partnerize Enhanced eCommerce Tag」をクリックし, 内容を確認後 “ワークスペースに追加”をクリックします。
3.2 権限確認画面
下記がclickrefタグテンプレートに加えて必要な権限の内容となります :
- ピクセルの送信 - Partnerizeにコンバージョン情報を送信するための権限となります。
- データレイヤーの読み取り - コンバージョンデータへ設定する貴社データの読み込みをデータレイヤーから行うための権限となります。
「追加」をクリックするとワークスペースにテンプレートが追加されます。
❗注:
- 「Enhanced Ecommerce」を使用していない場合、Partnerizeは「Standard Ecommerce」もサポートしています。
- このタグはGoogleタグマネージャーのデータレイヤーの使用法に基づいているため、データレイヤーを使用してデータ入力された場合にのみタグを読み込む必要があります
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4. テストコンバージョンタグの実装 (広告主様)
コンバージョンタグの切り替えに際しては、まず初めにテスト用のものを実装し、計測については引き続き現在動作しているタグにて行います。テストコンバージョンでは「campaign:TEST-」を使用したタグを新規に実装します。テスト期間の間は既存の本番タグと新規のテストタグを同時に動作させます。
❗重要 : 以下切替の実装にあたり、現在動作している3rdパーティタグの削除/変更は行わないでください❗
4.1 キャンペーンIDの設定
- GTMの画面のタグをクリックし、新規ボタンをクリックします。
- タグの新規追加画面が表示され、タグの設定をクリックします。
- 右上の検索ボタンから 「Partnerize Enhanced eCommerce Tag」を検索し、クリックします。
- タグがタグの設定に表示されます:
- PartnerizeのキャンペーンIDの先頭に「TEST-」を追加した値をCampaign IDに設定します
- キャンペーンIDが不明な場合はPartnerizeにご連絡下さい。
- Voucher(クーポン)パラメータを使用する際は「Include Voucher Code」をチェックして下さい。
- コンバージョンレベルのメタパラメータを使用する場合は「行を追加」ボタンをクリックして下さい。パラメータと値の表が表示されます。
- ここで設定するパラメータと値はデータレイヤーで扱うパラメータとは別となります。(例. Google Analyticsに格納されたデータ、ハードコーディングして格納しているデータ)
- その他のパラメータはデータレイヤーから自動で呼び込まれPartnerizeのコンバージョンタグに設定されます。
- 例として、下の画像(テンプレートエディター)の赤枠で囲われた部分では「ecom.purchase.actionField.id」という変数をデータレイヤーから読み込み、Partnerizeの「conversionref」パラメータに設定しています。
- 広告主は必要に応じて上記のテンプレートエディタ内のコードを編集することが可能です。テンプレートから「Partnerize Enhanced eCommerce Tag」を選択しコードタブから参照します。:
- 購入/申込番号をデータレイヤーの「ecom.purchase.actionField.id」を使用していない場合、取得先のデータレイヤーのパラメータを変更してください。
- データレイヤー内の全てのパラメーター値をPartneizeに送る必要がない場合、必要のないパラメータの除外処理を追加して下さい。
- データレイヤーで使用しているパラメータとPartnerizeで使用する際のパラメータ名を変更する場合はパラメータ名の変更処理を追加して下さい。
- もし広告主がGTMの「Enhanced eCommerce」データレイヤーを使用していない場合でも、テンプレートエディタ内のパラメータ取得処理を変更することで使用可能です。
- GTMのデータレイヤーでなく、GTMのその他の変数をパラメータとして使用してる場合は、上記の「行の追加」ボタンから設定して下さい。
4.2 国コードの設定
Partnerizeはさまざまな国の広告主のためコンバージョンに国情報「country」の設定を可能にしています。国コードは国別のマーケット状況を把握することに大きく役立ちます。GTMデータレイヤーの「ecom.countryCode」を使用していない場合は、下記手順で追加して下さい。
「Partnerize Enhanced eCommerce Tag」のタグの設定画面を表示します。
- 「行の追加」を開き、 「Parameter Name」 に「country」を設定します。(国コードのパラメータ名はcountryで固定となります)
- 「Parameter Value」に国コードを設定します。
- 「保存」ボタンをクリックします。
❗注: 国コードに設定する値は ISO 3166 に準拠した2文字のコードである必要があります。 (eg. JP, GB, US)
4.3 トリガーの設定
- 広告主はPartnerizeにコンバージョンタグを送信するトリガーを設定する必要があります。
- トリガーは基本的に購入/申込が完了する時点を設定します。広告主のウェブサイトの仕様により変わる可能性があるため、完了ページを指定できない場合は貴社担当エンジニアへ設定方法をご確認ください。
- トリガーとなるイベントを設定し「保存」ボタンをクリックします。
❗注: もしPartnerizeのタグテンプレートを使用せず、カスタムイメージタグを使用しての実装を行われている場合、キャッシュ無効化機能を有効にしないよう注意してください。
- タグの設定を表示
- タグの種類でカスタム画像を選択
- 「キャッシュ無効化を有効にする」のチェックをオフに変更
4.4 本番環境への反映
- 全ての設定の確認の完了後、ワークスペースの公開ボタンから本番環境に反映させることが可能です。
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5. Partnerizeへの実装完了連絡(広告主様)
「campaign:TEST-」を使用したテスト用コンバージョンタグの設定が実装完了後、Partnerizeインテグレーションチームにご連絡ください。(既存の動作している3rdパーティピクセルには変更を行なっていないことを今一度確認してください。)
この時点からPartnerizeに2つのコンバージョンデータが送信されることになります :
- 既存の本番計測データ (v1)
- TEST- 付きのテストデータ (v2)
既存の3rdパーティピクセル (v1) から引き続き本番計測を行い、同時に新しいテンプレートでのテスト計測を送信します。Partnerizeチームはこの2つの送信データを使用し確認を行います。
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6.「TEST-」データの確認 (Partnerize)
Partnerizeチームは本番計測データ(v1)とテストデータ(v2) の確認し比較を行うことで、本番切替に問題がないかどうかを確認します。
確認内容は下記となります :
- 既存の計測が引き続き問題なく行われているかどうか
- 既存タグからの送信数と、テストタグからの送信数が一致するかどうか
- フォーマットやパラメータに問題がないかどうか
- テストタグに正しい "clickref" が設定されているかどうか
- その他、切り替えにあたり環境設定に問題がないか社内確認を行います
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7. GTM計測の本番反映 (広告主様)
Partnerizeチームは切り替えに問題がないことの確認後、切り替え手順についてご連絡いたします。
広告主様側で下記の作業が必要になります :
- タグの「Campaign ID」に設定した'TEST-' を削除します。
- 既存の3rdパーティピクセルの設定を削除します。
- ワークスペースの「公開」ボタンから本番公開を行います。
- 本番公開の完了後、Partnerizeにご連絡下さい。
❗NOTE:
- テストコンバージョンタグを実装してから本番切替までの期間をクッキー有効期限と同様とすることを推奨しています。切替直後から全ての計測に対して1stパーティ計測が行われるようになります。
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8.本番テスト (広告主)
Partnerizeでは本番切替後に計測テストを行うことを推奨しています。
テスト手順は下記にてご案内しております。 (英語) :
https://help.phgsupport.com/hc/en-us/articles/360019824018-Testing-Tracking-Solutions-FAQs
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Step 9 - 本番切替後確認 (広告主 / Partnerize)
広告主とPartnerizeの両社にて、本番切替後の計測に問題がないかを確認します。
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その他
- キャンペーンIDが不明な場合はPartnerizeインテグレーションチーム integration.support@partnerize.com にご連絡下さい。
- 必ず上記手順に従ってGTMテンプレートを導入してください。
- 計測漏れを防ぐため、必ず上記の手順に従ってテストを実施して下さい。
ご質問
実装に関するその他技術的なご質問に関しましては、 integrations.support@partnerize.com までお問い合わせ下さい。