Partnerize Google Tag Manager テンプレートを用いた実装手順について
__________________________________________________________________________________________________________________
本項の目的:
- PartnerizeのGTM(テンプレート)を用いたトラッキング実装方法についてご案内いたします。__________________________________________________________________________________________________________________
目次
概要
Partnerizeではタグの実装にGoogle Tag Manager(GTM)用のテンプレートを用意しています。GTMをWebサイトに導入している広告主様は、Partnerizeテンプレートに組み込まれたタグを使用してPartnerizeのトラッキングをGTMに簡単に統合することが可能です。
このテンプレートは、Partnerize Click Reference (clickref) を介して1stパーティストレージを使用するトラッキングを使用します。これにより、広告主様は3rdパーティクッキーに依存せずにトラッキングを行うことができます。
PartnerizeのGTMテンプレートはコンバージョンに設定するデータをGTMのデータレイヤーから自動で読み取り、設定する様になっています。そのため、複雑な実装をすることなくコンバージョンタグの設定を行うことができます。
__________________________________________________________________________________________________________________
実装手順
PartnerizeのGTMを行う場合、下記の2つのテンプレートを利用することができます :
- Capture Partnerize Click Reference テンプレート - PartnerizeのクリックID(clickref)をランディングページ(LP)で1stパーティーストレージに格納するためのテンプレート。
- Partnerize Enhanced eCommerce Tag テンプレート - GTMのデータレイヤーを使用し、Partnerizeへ送信するコンバージョンデータを簡易に取得し送信するためのテンプレート。
Partnerize GTM テンプレートを使用するには、広告主様がデフォルトのGTM Enhanced eCommerce dataLayerを使用している必要があります:
https://developers.google.com/tag-manager/enhanced-ecommerce.
広告主様がEnhanced eCommerce dataLayer を使用していない場合、代替の Partnerize テンプレート(Partnerize Standard eCommerce Tag)があり、これも拡張版と同様の方法で使用できます。
また、広告主様がeCommerce dataLayer を使用しているが、独自の処理を追加されている場合、Partnerize テンプレートのコードを合わせて修正する必要があります。 その際、Partnerizeではテンプレートのコード更新のサポート、テンプレートの実装はお受けできません旨、ご了承くださいませ。
__________________________________________________________________________________________________________________
1. Capture Partnerize Click Reference テンプレート
このテンプレートではPartnerizeのクリックID(clickref)をランディングページ(LP)で1stパーティのストレージに格納します。
❗注: clickrefを格納するタグのトリガーはLPとなる可能性のある全てのページに対して設定してください。
1.1 インポート
- GTMの“テンプレート”を選択します。
- タグテンプレートの“検索ギャラリー”をクリックします。
- 右上の検索ボタンから 「Partnerize」を検索すると、Partnerizeの全てのテンプレートが表示されます。
- 「Capture Partnerize Click Reference」をクリックし, 内容を確認後 “ワークスペースに追加”をクリックします。
- 下記の画像のように、確認画面が表示されます。
1.2 権限確認画面
下記が必要な権限の内容となります :
-
下記が必要な権限の内容となります :
- コンソールへのログ - プレビューモード使用時にデバッグメッセージを開発者コンソールに出力を行い、ログに出力するための権限となります。
- 送信するURLが出力され、パラメータとデータ値の確認を行うことができます。
- URLの読み取り - ランディングページのURLに付与されたclickrefパラメータの取得を行うための権限となります。
- ローカルストレージへのアクセス - clickrefをローカルストレージに格納するための権限となります。
- コンソールへのログ - プレビューモード使用時にデバッグメッセージを開発者コンソールに出力を行い、ログに出力するための権限となります。
「追加」をクリックするとワークスペースにテンプレートが追加されます。
1.3 Clickrefタグの設定
タグとトリガーの設定を行います。
- タグをクリックし、右上の新規ボタンをクリックします。
- タグの新規作成画面が表示されます。「タグの設定」をクリックします。
- タグタイプの選択画面が右に表示されます。右上の検索ボタンから「Capture Partnerize Click Reference」を検索し、クリックします。
- トリガーをクリックし、「All Pages」を選択します :
- タグの名前を設定し、保存をクリックします。
- 公開ボタンをクリックし本番環境に設定します。
__________________________________________________________________________________________________________________
2. eCommerce タグテンプレート
このテンプレートは、GTM内の「Enhanced ecommerce」 データレイヤーから全てののトランザクションデータを自動的に読み取り、Partnerize計測タグにデータを入力します。 「Partnerize Click Reference」テンプレートと連携して機能し、現在のブラウザのローカルストレージに保存されているclickrefを取得してタグに追加します。 このテンプレートは完了ページに設定する必要があります。
❗注: このタグはGTMの データレイヤー機能に基づいているため、データレイヤーに設定されていないデータはタグに設定されません。
2.1 インポート
- GTMの「テンプレート」を選択します。
- タグテンプレートの“検索ギャラリー”をクリックします。
- 右上の検索ボタンから 「Partnerize」を検索すると、Partnerizeの全てのテンプレートが表示されます。
- 「Partnerize Enhanced eCommerce Tag」をクリックし, 内容を確認後 “ワークスペースに追加”をクリックします。
- 権限確認画面が表示されます。
2.2 権限確認画面
下記がeCommerceタグテンプレートに必要な権限の内容となります :
- コンソールへのログ - ブラウザの開発者コンソールとタグマネージャーのプレビューモードにログを記録するための権限となります。
- ピクセルの送信 - Partnerizeにコンバージョン情報を送信するための権限となります。
- データレイヤーの読み取り - Partnerizeへ送るコンバージョンデータに設定する貴社データの読み込みを、データレイヤーから行うための権限となります。
- ローカルストレージへのアクセス - clickrefを保存したローカルストレージへのアクセスを行う権限となります。
「追加」をクリックするとワークスペースにテンプレートが追加されます。
2.3 eCommerceタグの設定
テンプレートを使用するには、タグの実装とトリガーの設定が必要となります。
- GTMの画面の"タグ"をクリックし、新規ボタンをクリックします。
- タグの新規追加画面が表示され、"タグの設定"をクリックします。
- 右上の検索ボタンから 「Partnerize Enhanced eCommerce Tag」を検索し、クリックします。
- タグがタグの設定に表示されます。
- キャンペーンIDを設定してください - 不明な場合はPartnerizeインテグレーションチームにお問い合わせください。
- クーポンコードを使用する場合は"Include Voucher Code" をチェックしてください。
- コンバージョンレベルのメタパラメータを使用する場合は「行を追加」ボタンをクリックして下さい。パラメータと値の表が表示されます。
- ここで設定するパラメータと値はデータレイヤーで扱うパラメータとは別となります。(例. Google Analyticsに格納されたデータ、ハードコーディングして格納しているデータ)
- その他のパラメータはデータレイヤーから自動で呼び込まれPartnerizeのコンバージョンタグに設定されます。
- 例として、下の画像(テンプレートエディター)の赤枠で囲われた部分では「ecom.purchase.actionField.id」という変数をデータレイヤーから読み込み、Partnerizeの「conversionref」パラメータに設定しています。
- 広告主様は必要に応じて上記のテンプレートエディタ内のコードを編集することが可能です。テンプレートから「Partnerize Enhanced eCommerce Tag」を選択しコードタブから参照します。:
- 購入/申込番号をデータレイヤーの「ecom.purchase.actionField.id」を使用していない場合、取得先のデータレイヤーのパラメータを変更してください。
- データレイヤー内の全てのパラメーター値をPartneizeに送る必要がない場合、必要のないパラメータの除外処理を追加して下さい。
- データレイヤーで使用しているパラメータとPartnerizeで使用する際のパラメータ名を変更する場合はパラメータ名の変更処理を追加して下さい。
- もし広告主様がGTMの「Enhanced eCommerce」データレイヤーを使用していない場合でも、テンプレートエディタ内のパラメータ取得処理を変更することで使用可能です。
- GTMのデータレイヤーでなく、GTMのその他の変数をパラメータとして使用してる場合は、上記の「行の追加」ボタンから設定して下さい。
2.4 国コードの設定
Partnerizeはさまざまな国の広告主様のため成果データに国情報「country」の設定を可能にしています。国コードは国別のマーケット状況を把握することに大きく役立ちます。GTMデータレイヤーの「ecom.countryCode」を使用していない場合は、下記手順で追加して下さい。
「Partnerize Enhanced eCommerce Tag」のタグの設定画面を表示します。
- 「行の追加」を開き、 「Parameter Name」 に「country」を設定します。(国コードのパラメータ名はcountryで固定となります)
- 「Parameter Value」に国コードを設定します。
- 「保存」ボタンをクリックします。
❗注: 国コードに設定する値は ISO 3166 に準拠した2文字のコードである必要があります。 (eg. JP, GB, US)
2.5 トリガーの設定
- 広告主様はPartnerizeにコンバージョンタグを送信するトリガーを設定する必要があります。
- トリガーは基本的に購入/申込が完了する時点を設定します。広告主様のウェブサイトの仕様により変わる可能性があるため、完了ページを指定できない場合は貴社担当エンジニアへ設定方法をご確認ください。
- トリガーとなるイベントを設定し「保存」ボタンをクリックします。
❗注: もしPartnerizeのタグテンプレートを使用せず、カスタムイメージタグを使用しての実装を行われている場合、キャッシュ無効化機能を有効にしないよう注意してください。
- タグの設定を表示
- タグの種類でカスタム画像を選択
- 「キャッシュ無効化を有効にする」のチェックをオフに変更
__________________________________________________________________________________________________________________
テスト
タグの設定完了後、広告主様のの本番環境のウェブサイトからにてテストを実施してください。
テスト手順は下記にてご案内しております。 (英語) :
https://help.phgsupport.com/hc/en-us/articles/360019824018-Testing-Tracking-Solutions-FAQs
テストを1度しか行えない場合はノーセッションテストをご実施ください。
__________________________________________________________________________________________________________________
その他
- キャンペーンIDが不明な場合はPartnerizeインテグレーションチーム integration.support@partnerize.com にご連絡下さい。
- 計測漏れを防ぐため、必ず上記手順に従ってGTMテンプレートを導入とテストを実施してください。完了後Partnerizeまでご連絡ください。
- 計測漏れを防ぐため、テスト環境だけでなく、必ず本番環境でのテストもご実施ください。
ご質問
実装に関するその他技術的なご質問に関しましては、 integrations.support@partnerize.com までお問い合わせ下さい。